Francisco Meirino | Gerritt Wittmer

Francisco Meirinoの 「 An Extended Meaning for Something Meaningless ( 無意味な何かのための、拡張された意味 ) 」にはぶったまげた。こうしたノイズ、ミュージックコンクレートは、すべて腐った音のスペクトルの周辺から、深い隠された文脈をむきだしにし、崩御する飾り立てた電子システムの美から、インダストリアルもぶっ飛ぶ形をなさないリアルな実存主義のノイズの断片へと滑って行く。世界が壊れる時はきっとこうしたノイズが宇宙の彼方にまで轟くのだろうな。16チャンネル・マルチトラックによって再編集されたフィールド・レコーディングと静的なエレクトロニクス、モジュール式のシンセサイザー、失敗したテープ・エクスペリメンタルのノイズの断片が14台のスピーカーから一斉に拡散する。言葉にならないすごい緊張感ある熱量だ。スリーヴはミドルプレスのBen Owenによりレター・プレッスドでプリントされたもの。Francisco Meirinoは1975年スペイン生まれのスイスのローザンヌを拠点に活動しているアーティスト。その活動はアクティヴでヨーロッパ、日本、および北アメリカで開催されるの様々なフェスティバルなどで100を超えるライブ・パフォーマンスを展開している。2003年にはSwiss Art Counsilで実験音楽のための構成賞を授与された。主にコンピュータ、磁場検出器、オープンリールのテープレコーダ、ピエゾトランスデューサ、および様々な音響機器でプログラムに失敗した音の素材すらも活用した音響を構築する。

Francisco Meirino ‎– An Extended Meaning For Something Meaningless

「The Confidence Of Being Lost」は2014年にFrancisco MeirinoとGerritt Wittmerにより記録されShiver MobileでFrancisco Meirinoによりマスターされたもの。Misanthropic AgendaからリリースされたGerritt WittmerとのCD " The Confidence Of Being Lost " からの短い抜粋。Gerritt WittmerはCAオークランドで活動するサウンド・アンド・パフォーマー。Pete SwansonとのSeers名義でも知られる彼の仕事はしばしば声の表現、ボディ・パフォーマンス、強烈な劇場照明を通して抽象的な物語を構築する。またMisanthropic Agendaレーベルを運営している。こうした作品に興味を持ったのはなによりもピートスワンソンの存在が大きく、彼の系譜を辿った事に端を発している。そうしたきっかけが一つの文脈を形成し物事が始まる。そうしたことが尖端音楽を聴くうえで最も大きな愉しみのひとつでもあるのだ。この作品はスイスのツアーの演奏会形式による上演の準備された概念と可能なエラーの間の緊張から始まったCD。Meirino Frasiscoの望まれない音、例えばスピーカーのバックグラウンド・ノイズ、カー・クラッチ・コンピュータ、電磁気のセンサー、シンセサイザー、フィールド・レコーディング、テープマシン、および接触マイクロフォンと、Gerritt Wittmerの混合された抽象的声の表現的物語とが融合し、存在しない答えの、深く、示唆に富んだ探求へと我々を導く。

Francisco Meirino & Gerritt Wittmer ‎– The Confidence Of Being Lost