Boothroyd

日当りの良いノース・マンチェスターの美術学校を中退するはめになり現在ロンドンに住む21歳のピーター・ブースロイド、エイフェックス・ツインとブライアン・イーノに関してはオタクという不可解な芸術家。Boothroydのサウンドワールドは「grime rhythmとunsettling stillness、私の血のヴァレンタインとウィリー、あるいは二者択一でSlowdiveなTinchy Stryderのミックスと見なしてください。」と彼はいう。このEPの多くは彼が過去2、3年にわたって蓄積した様々なフィールド・レコーディングから構成されユーチューブ・ビデオからのビットとシンセ・マテリアル、ギター・サンプルなどの掻き混ぜられた衝撃で構築されている。Haxan CloakやFIS'などの暗い抽象的概念の痕跡もみられ" NYC " では汚い過大都市の混乱を喚起する。戦略の長けた不明瞭なローファイのサンプルから生じた、ノルウェイのコンテンポラリー・アーティストLars Holdhusや洗練されたCoilのようだとも言われている。Boothroysの世界は、いまネットで密かに盛り上がりつつある謎の電子音楽 vaporwave、アンビエント・ポップ、モダン・コンポジションの空間を持っている。