TALKER｜0g ( zero-gauge )

TALKER

Talker - Meniscus [Downwards DN 062]
the29nov films [encore]
2014/10/29

ぼくにとっては決して新しいものではないUKのインダストリアル・テクノシーンは、スロッビング・グリッスルから40年経過している。それでもそのポストパンクの態度を継承し20年前に表出したDownwardsやSandwell Districtのインダストリアル・テクノ・コミュニティや、レコードコレクターのニーズは消滅してはいない。カール・オ・コーナーのアート・アンド・テクノ戦略は「魂がない反復性のクラブミュージック ( ハウス ) 」のオーディエンスたちを教育するために、音楽の正当な文脈に組み込むための方法としてアートという記号を使用する。インダストリアル・ノイズといえど、もはやロック・イディオムとしての伝統的音楽だからね。80年代の頭にジャン・ピエール・ターメルはインダストリアル・ミュージックのことを「モンタージュ連鎖のメロディではなく、悪夢の音楽、臓器をは剥ぎ取られた者が真夜中にあげる恐怖の叫び、子供殺したちの追いつめられた快楽、そしてスーパーマーケットの憂鬱、、、スロッビング・グリッスルは宣伝の最終段階、つまりフィクションがついに現実に打ち勝ち、しかも事実らしい外見と、事実としての社会的機能を保っているという段階を示している」と書いていた。こうしたレコードに録音された音楽や、世界の事実やリアリティとは常に作り物なんだ。繰り返し繰り返し反復運動を続ければ嘘もいつの間にか真実になる。ぼくはいまでも精神的快楽を人生最高の善とする「エピクロス主義 ( エピキュリズム / 快楽主義、享楽主義 ) 」でもあるけど、2010年代の音楽にみられる全てが拡散し、全てがとりとめないカオスに向かい破滅していく動向をみていると、ぼくもまた「ヘドニズム」への道を選ばざるを得なくなってしまっているのかも、、、人間という名の疾病、サイレント・マジョリティたちはその病に気付いてはいないけど、、、、ロックか、、？もうその亡霊からそろそろ目覚めようぜ、、、
Sandwell District's Kalonで知られるジョナサン・クローン ( Johnathan Krohn ) とカール・マイヤー ( Karl Meier ) からなるシカゴのデュオTalker、まさにシンセサイザーを駆使したAmbient'ish Technoへと変容しつつあるインダストリアル・ノイズの最先端。

Talker ‎– Talker

A1 Hari A2 From Stem To Stern
A3 Image Union A4 Behemoth
B1 Frame Capture
B2 Meniscus
Producer [Production] – Sam Kerridge
Vocals – Sam Kerridge
B3 Anthony B4 Phalanx

Downwards ‎– DN-062
Vinyl, LP, white
UK
Released: 20 Oct 2014
Electronic
Industrial, Dub Techno, Downtempo, Techno, Drone

Producer and Written by Talker
Lacquer Cut By Matt
Lacquer Cut At Alchemy Mastering
Artwork – Grebenstein
Strange World Of...
Knights Of Wrongness: The Strange World Of Regis & Downwards
Luke Turner , November 18th, 2013 09:01
As Downwards celebrates 20 years with an excellent compilation and new great releases from Oake and Samuel Kerridge, Luke Turner sits down with Karl O'Connor to discuss two decades of chaotic and righteous music making, from Sandra Electronics to Downwards releases, and solo work to the British Murder Boys
DOWNWARDS 2014